スーツの王子様~episode1~

「これで、全部です。」


最後の方は涙が止まって
普通に話すことができた。




スーツの王子様は私の話の内容が酷すぎて、時折眉間に皺を寄せていた。



「もう…大丈夫です。おかげで涙も止まりました。ありがとうございます。
あ、黒田さん呼んできますね…。」



ドアを開けようと、スーツの王子様の腕から離れた瞬間


少し怒った声で



「お前は…いつもそうやって我慢してんのか?無理してんのか?こんな時ぐらい甘えろよ…」

スーツの王子様ゎ言った。



なぜスーツの王子様がそんな事言ったのか分からない。

何で関係あるの?

確かにこの件に関しては関係あるかもしれないけど


私の事は関係ないはず。


「あの…すいませんけど。
私の話聞いてたんですよね?
聞いた後に何でそんな事言えるんですか?
考えたら分かりますよね?
ストーカーっぽい事されたんですよ?
甘えられるわけないじゃないですか。
馬鹿な私でも考えたらわかる事ですよ」


そして



私は病院のドアをバンっと強くしめた。