「え、ねえちょっと…何、してんの…?」
ドアを開けた瞬間私の目に飛び込んだのは、
引き裂かれた服が散乱した部屋。
コンビニ弁当のゴミは恐らくこの人がそのままにしているものだと思う。
部屋で服を裂きながら待っていたそいつは、
昔と同じように狂気の目でこちらに近づいてくる。
殺される。
「てめえは親に向かってどの口聞いてんだ…?」
そういいながら男は頬を嫌らしく撫でくる。
怖い。怖い。怖い。
足が震える。息が吸えない。
男はそのまま部屋へ私を投げ飛ばした。
うつ伏せに倒れふした私に跨って髪を掴み上を向かせると、男は耳元で囁く。
「なあ凛…金はどこにある…?」
答えれられない。
声が出ない。
「どこにあるか聞いてんだよ。」
冷たい声でそう言うと私の頭は床に勢いよく下ろされた。
いたい。助けて。
「ここ、じゃな、」
「そんなことは分かってんだよ。」
あくまで、怒鳴らない。
昔、怒鳴って虐待がバレそうになったことがあったから。
その人は舌打ちをすると、制服をたくしあげた。
「こんなきったねえ体じゃお前は俺としかいれねえなあ?」
そう言うと、ライターの音が聞こえた。
あ、ヤバい。
煙草の煙はすぐに部屋に充満する。
「逃げてんじゃねーよ。殺すぞ。」
いやだ。いやだ。いやだ。死にたくない。
いやだ。
「歯食いしばれよ。」
やめて。やだ。お父さん。助けて。誰か助けて
私の叫びは、声にならない。
痛くて痛くて。
「声抑えれるようになったんじゃねえか。」
いたい。声が出ない。出したくても出せない。助けて。
