もっと、キスして




「あ、ああ…。」


龍青は私の誘いにバイクのエンジンを止める。


龍青にブラックの缶コーヒーと、私はCCレモンの小さいビンを購入して店をでる。



外でしゃがみこんでいた龍青に、コーヒーを渡した。



龍青はありがとなと言って受け取ると、缶を開け、一口飲んだ。




「で、なんだったの。


聞くまで動かないからね。」



「…いや、大したことじゃねえよ。」



「…じゃあ、私も今度からそうやってはぐらかすことにするね。


龍青は知らなくていいって思ってるときに。」



「っ!」


「いやなんでしょ?


…私もいやだよそんなことされるの。」



龍青は、黙ってコーヒーを飲みほした。


そのあと一呼吸置くと、



「…泰成に、ちょっと嫉妬した。」



小さく、そう呟いた。