もっと、キスして



「違うから、ほんとに。」


「わかった。…すまん、俺も変なこと口走った。


…海、はいるか。」



龍青の声はぎこちなくて。


「こっち向いて、龍青。」


ワンピースを着ていない水着姿のわたしの肌は、綺麗じゃなくて。


龍青は、まだ生々しい私のお腹の痣に、険しい表情をした。


「お腹を2回蹴られたあと、思い切り踏まれた。

そのあと、男が一人上に乗ってきて、首を絞められた。


意識飛びそうになったときに、警察の人…加賀さんが助けてくれた。」



ほらね。



「その顔させたくなかったから、隠してたのに。」


龍青はいつもそう。


こっちから頼りたくなるくらい頼もしくて。


頼ったら絶対に守ってくれる安心感があって。



だから頼りたくなるけど、だれよりも仲間思いだから、


傷つけられたことを目の当たりにすると、自分のことのように辛そうな顔をする。




好きな人にそんな顔させれないから、


黙ってたんでしょ…。