「…また凛とちのちゃんのラブラブタイムが始まった…」
「私とちのはちのと大貴よりラブラブだからね。」
呆れるふりをする泰成に冗談で返してからもう一度龍青の隣に座る。
まだ、私は言わないといけないことがある。
「…わたし、もう一つみんなに言っておかないといけないことがあるの。」
みんながまた、真剣な顔に戻る。
「その前に、確認しときたいんだけど、
こんな私でも、これからもみんなと一緒にいていいんだよね…?」
「当たり前だばかか。」
恐る恐る聞いた問いに一番に答えたのは私のとなりに堂々と座る大好きな人。
「ま、まあわかってて聞いたんだけどね。
わたしね、その躾の関係もあって頬っぺたを撫でられるのが本当にダメなの。
…これは、龍青にはもう言ってるんだけど。
あの男が躾を始めるとき、そんな時はいつだってわたしの頬を撫でてから始まるの。」
少女漫画のなかだったら。
そこに描かれている女の人は男の人にそうされると、
これから起こる展開に胸を高鳴らせるはずなのに。
キスされちゃう~~って。
…私の場合はそうじゃない。
「すべての躾がフラッシュバックして、動くことはおろか、
声を出すことも、うまく呼吸をすることすらできなくなる。」
「…いざってときに…ってことだな」
さすが大貴は勘がいい…って言っても泰成ももう察してるとは思うけど。
「そういうこと。
なんとなく、これからもまだ何があるかわからない気がするのね私。
学校一人気の異性とかかわってる限り。
そんなとき、ごめんけど私とちのじゃ私はちののこと守ってあげられない。」
「それって、たとえ意図的じゃなくてもダメってことなんだよね。」
「そういうことです。」
