「ちの。今はもう大丈夫だから、
落ち着いて聞くんだよ。
大貴もちゃんとちののフォローよろしくね。」
「…ああ。」
「龍青は、もう一回聞いた話になっちゃうけど…」
「気にすんな。」
ありがとう、と小さくいって深呼吸をする。
大丈夫。
わたしは、みんなを信じるってもう決めたの。
「わたしね、たぶん…虐待されてたの。
もうすっごくちっさいときからずーっと。」
ゆっくり、ゆっくりと私の今までのことを話した。
ちのはやはり途中で泣いてしまって。
大貴がずっと抱き寄せるようにして聞いてくれていた。
「たぶん、ここからは龍青にも言えなかった話。
14歳の誕生日にね、わたしはその男に処女を奪われた。」
龍青がこちらを見ていて。
あの時は言えなくて。
そしたら龍青が気をつかってくれたんだっけ。
結局それから少ししてあの人に犯されてるところを助けてもらったんだから
そりゃあ知ってるかもしれないけど。
龍青のほうを見たら
苦しそうに、私を見ていた。
