もっと、キスして





テーブルをL字型に囲んでおいてあるソファーに二人掛けのほうに私と龍青、



三人掛けのほうにほかの三人が座っていた。



「じゃあ凛、消毒するから…服少し脱いで。」



ちのの言葉に私はゆっくりと制服を脱いだ。



背中は踏まれた跡が少しだけ擦り傷になっている。



でも、私の背中にある跡は、それだけじゃなくて。



ちのの動きが固まってるのが見なくても伝わってきた。



やっぱり…こんな汚い体のわたしなんて、嫌うよね…。



龍青は一度あの人から助けてくれたときに目にはしているものの、



あの時はきっと気が動転してただろうし、


なによりも部屋が暗かったから。



ちゃんと見るのは龍青だって初めてだと思う。



ちのに背中を向けるために、龍青のほうを向いていた私は、


ダイレクトにその表情が目に入る。



龍青はいつもそう。



まるで自分のことかのように悲しい顔をするの。



「ちの。」



「…う、うん…」



大貴の声がして、止まっていた時間が動き出したような気がした。


消毒がすこしだけ、体にしみた。