「ちの、あっち行って話そうか。」
男のわりに気を使える三人衆は、私たちが気づかない間に別の部屋にでも移動したのか。
周りには、誰もいなかった。
話をするために、ちのをリビングまで誘導する。
「みんなも、呼ぶね。」
「うん。」
やっぱり私は弱い。
龍青が近くにいてくれる方が、話しやすいと思った。
メールを龍青にいれたら、三人とも奥の部屋からすぐに出てきた。
「もう、大丈夫か?」
「うん、もう大丈夫。
ありがとう龍青。泰成と、大貴も。
本当にありがとう。」
「まあね、俺らは紳士だからね。」
泰成は空気を読むのが本当に上手だ。
空気が暗かったらいつも明るく盛り上げてくれる。
「確かにね。」
なんてちょっとぎこちない笑顔で笑う。
「あの…桐谷先輩…救急箱…」
「ああ、待ってろ。」
ちのはそっと切り出す。
「ほらよ。」
「俺らがいて…いいの?」
「うん。いてほしい。」
大貴の問いにしっかりとうなづく私。
