龍青はいつだって私のわがままを聞いてくれた。
だから今回だって、
優しく仕方ねえなって言って笑ってくれると思ってたのに。
「…凛。篠宮の顔見てみろ。」
ゆっくり優しくそういった龍青の答えはわたしの望んだ言葉ではなくて。
「え…?」
でもその言葉に促されてちののほうを見てみると、
そこには泣きそうなちのの姿があった。
「ごめ…っ、」
席を立って今にもどこか遠くに逃げ出しそうに歩き出すちの。
「待ってちの…!」
ちのが立ち止まった。
その肩は小さく震えていて。
「………外は、出ちゃダメ…。」
なんていえばいいかわかんなくて。
必死に絞り出した言葉。
