「おい凛、一個食ったら先に消毒しに行け。
…わかってるな?」
龍青が私の頭に手を置きながら話しかける。
「…、」
「凛。」
「ちゃんと消毒したら、龍青のも食べるからね…」
「…勝手にしろ」
私の声が少し震えているのが分かったのか、
龍青は、頭を撫でながら優しくつぶやいた。
やっぱり、いざ知られると思うと怖かった。
そんなことじゃ嫌われない。
龍青が言ったことは本当に正しいと思う。
ただ、理屈じゃなくて。
私の心はどうしても、
どうしても嫌われることを恐れてしまう。
「ねえ龍青…」
「なんだ。」
「やっぱり龍青がして。」
龍青の服をつかみながら。
まるでちっさい子供みたい。
そんなこと、自分でもわかってる。
でも、怖い。
嫌われたくない。
知られたくない。
私は、けがれてるんだって──…。
