「しゃーねえな。」
バイクのエンジンを切ってヘルメットをはずす。
私がバイクを降りるより先にバイクから降りると、
私のヘルメットをはずした。
「行くぞ。」
見上げると彼は優しく微笑んでいて。
「そういうところがずるいんだよ。」
そうやって呟いた言葉は聞こえてなかったのかもしれない。
「お前がいねえと家入れねえだろ。早くしろ。」
「ちょっとは待つことを覚えてよ。」
「わがまま女王様だな。」
「仰せのままに?」
「それは俺のセリフだバカ。」
家のカギを開ける。
中はだいぶきれいに片づけていた。
「待っててね。」
2人で中に入ると、龍青はその辺に座った。
そしてしばらくして、私が用意をしていると龍青が口を開いた。
「…おい凛、ブレザーの下見せてみろ。」
「え?」
「心配しなくても倉庫でちらっと見えた。
怪我してんのは知ってんだよ。
見せろ。」
「…見せなきゃ、だめ?」
「ダメだ。」
