もっと、キスして

*RIN'S SIDE*



目の前は無数の男たちでいっぱいになり、私は身動きすら取れない。



わたしは、もう男たちに従うしかなかった。



「やめ…こないで…」



なんでだろう。


頬を撫でられたのに、不思議とまだ冷静を保ててる自分がいた。



頬を撫でられると、父親のことを強く思い出すのは変わらない。



ただ、記憶の片隅に、そのあと強く抱きしめて、


背中をさすって、


苦しそうな表情を浮かべた大好きなあの人が出てきて。



それだけで今までより幾分か気が紛れたのか。



なぜだかわからないけど、


龍青がきっと助けてくれると思ってた。



なら、この場を乗り切れば…


龍青はきてくれる?





「ガムテープ外してやるから、服脱げや自分で。」




男が私に言う。



私は冷静さを取り戻しつつあったけれど、いまだおびえているようにふるまっていた。