もっと、キスして

*CHINO’S SIDE*



「ひとまず、篠宮は先生んとこいって聞いてこれるか?」


「はい、行けます。」



「大貴、」


「わかってる。

こんな時にひとりにさせたらまじで何おこるか分かんねえしな。

行ってくる。」



「ああ。よろしくな。」


一応、凛のケータイに電話を掛けるため


ケータイを操作しながら大ちゃんと桐谷先輩の話を聞く。



「俺も知り合いの女の子に聞いてくる~」



「頼む。」




全員がその場を離れようと動き出した瞬間、聞きなれた着信音がかすかに聞こえた。




「凛!?」




桐谷先輩もすばやく音のした方を目で追っているところをみると、先輩も気づいたのだと思う。




音はすぐに消えたけど、



この学校のどこかに凛のケータイを持っているひとがいるってことで。




それはますます凛の危険を暗示させるものだった。



不安で押しつぶされそうになる。




「ちの、大丈夫だ。俺らも協力すっから。」



「そうだよちのちゃん!

龍青やちのちゃんはもちろん凛がすごく大事なんだろうけど、


俺らだって負けてない。


凛は大事な仲間だから。


俺、絶対に許さない。必ず見つけ出す。」




2人が励ましてくれて。


桐谷先輩はなんにも言ってないけれど、優しく微笑んでくれた。




見つけなきゃ、絶対に。



凛があの日わたしを見つけ出してくれたように。