別に、好きじゃないから!

ー玲大sideー

歩き出してから、ふととなりを見てみると、なんかうきうき、ふわふわといった顔をして歩いている穂乃がいる。お花が飛んでるとは、まさにこのことだと実感した。

「おまえ何ふわふわしてんの?」

「えっ!?なんでわかんの?」

「わかりやすいんだよ。」

「ふーん…実はさ!」

どうせ、好きな人と話せたとか、そういうんだろ。

「私、好きな人がいてさ、もしかすると両想いかもよ?って話きいたんだ♪」

…は?ちょ、ということは、龍悟も穂乃が好きだって事?

「…誰?好きな人って。」

「……えっ…」

まぬけな声。まるで、え、知らなかったの?とでも言うような声。
まじかよ…。

「…教えなーい!玲大って口軽そうだし!」

俺が知らねーと思ってんのか。幸せな脳味噌だな…。
龍悟だろ。

「…ひっでぇー。いいのか、そーゆーこと言って。おまえの体重、ウソでも言いふらしてもいいんだー?」

言わねーよ、おまえの体重なんか。おまえが本気で傷つくようなことはするつもり無い。
ただ、おまえがひるむ隙を与えただけだ。

「えっ!よくない、やだやだ、やだ!ひどいー!」

…あぁ、俺は、おまえが思ってる以上にひどい奴だよ。

ごめん。

「…玲大?…っ!」