別に、好きじゃないから!

ー穂乃sideー

やっと今日の授業が終わった。帰宅部の私は、バレー部の爽架と別れて帰ろうとしていた。

「…玲大?」

玄関を出たばかりの私の目には、校門近くでスマホをいじっている、玲大らしき男子生徒の姿が映った。

「玲大!部活ないの?」

駆け寄っていって話しかけてみる。

「…びびったー。なんだよ、お前かよ。」

「失礼な!そうだよ、私だよ。部活は?」

「ない。今日は休み。」

「そーなんだ!」

なぜかふわふわした喜びを感じた。

「…誰か待ってるの?」

私はなにを聞いてるんだろう?聞いておいて、答えが返ってこないといいな、なんて思ってる。
…もし、待ってる人が女子だったら…。

「…お前だよ。」

「…え?」

「お前を待ってたんだよ。」