別に、好きじゃないから!

食べるところは屋上の一角に決めた。
玲大のとなりでお弁当を広げる。
食べ始めてからもしばし沈黙が続いた。

「穂乃…?おまえ、今日元気なくね?」

……っ!?感づかれてた!

「…そんなことないよ?元気だよ!ちょっといつもよりお腹減ってるだけ。」

そう言って見た玲大の目は、どこか、見透かしているような目だった。

「俺に嘘つくなよ。俺に話せよ。頼れよ。一人でため込むなよ。」

玲大の顔は、必死だった。
私のことをここまで想ってくれてるなんて、顔が熱くなってくのがわかる。

「…ありがとう。」

私は全てを玲大に話した。
玲大にも、爽架が私を避ける原因はわからないようだった。
人に話すと心が軽くなると聞いたことがあるが、そんなのは半分嘘だと思った。
軽くはならずに、一緒に悩むことで少しほっとするだけ。
でもそれは、大切だと思った。

「俺が爽架に訊こうか?」

「…ううん、訊くなら私が訊くよ。その方が爽架にとっても心が軽いと思うし。」

「そっか、だよな。爽架は俺がこの事知ってること知らないもんな。」

「うん。」