別に、好きじゃないから!

いつものこと、なのに───。
さっきのは正直言うとドキドキした。
だって、両手首掴まれて押さえられて、しかも私ちょっと反り気味になってるんだよ?あれで背後に壁があったらいわゆる壁ドンですよ。
…玲大、真顔だったし。 それがよけい私をドキドキさせる。

「穂乃、顔赤~い!」

屋上で食べようと向かってる途中に、一緒にお昼食べようと隣を歩いていた友達、爽架に言われた。

「ハイ!?なに言ってんの!」

「もしかしてそれ、玲大のせい?」

「…っちょ、いや、なんで、なわけ!」

「照れんなって~!わかってるんだから、穂乃が玲大の事…(笑)」

「いいよ言わなくて!」

別に、好きじゃない。だって玲大だよ?あり得ないし、今までそんな感情あいつにいだいたことないし!

「ってか、違うからね!玲大に余計なこといわないでね!?」

「はいはい♪だいじょーぶ!」

ないないないない!玲大だよ?玲大だよ!?

…でも、時々きゅんとしたり、さっきみたいにドキドキしたりすることがあるのは認める…。