別に、好きじゃないから!

「…はい、宿題しよう!」

向かない気持ちを無理に切り替えて、再び宿題に取りかかった。
玲大は横でぶーぶー言ってる。

「はぁ?穂乃、これ意味わかんない。」

「はいはい、どこ?あー、ここね…って、え!?」

玲大が指したのは、数学の計算問題。しかも、中学生が解けちゃうような基礎的な問題。

「あんた、よく高校入れたねぇ…。」

「…いいよじゃあ、お前なんか頼んない。」

そう言ってむすっとしていじけたようになる玲大。
その姿がたまらなくかわいい。

「すいませんでした。たくさん頼ってください。」

「…許す。」

ほら、なんだかんだいっても結局許すとか言って頼ってきてくれる。
こういう時間が私にとってはとても愛おしく、大切な時間。



「──うわ、今何時?」

玲大のその一言でふと気がつく。
もう6時近い。時間が経つのは早いと実感する。

「…私、宿題終わった!玲大は?」

「今日の宿題多いんだよ…あーくっそ疲れたーっ!」

「でもあと3問じゃん。それ終わるまで帰らないでいてあげるよ。」

「…はい、ここわかんない。」

ちょっとは自分で考えなよー…。
なんて思いながらも結局教えてあげる。私って、優しい!