別に、好きじゃないから!

「もう1回やる?」

「いっ、いい!やんなくて良いからっ!」

「へぇ、そーなの?俺はやりたいな~?」

玲大が私の顔をのぞき込んでくる。
玲大の顔がほんのり赤い。玲大も緊張はするんだ。

「玲大、…顔、赤い。」

そう言うと玲大は、ばっと私から顔を離した。
手で口のあたりを隠すようにして真っ赤になってる玲大は、…かわいかった。

「しかたねーだろ…誰だって緊張ぐらいするだろ!」

そんな玲大の姿に、私の心も落ち着いてきた。
でも、だからってキスはしないからね!

「よし!キスは無し!」

「えっ!」

「そして、今日の宿題しよう!」

「まじかよ!やだし!お前いつから真面目になったんだよ!」

あからさまにいやだという顔をしている玲大を無視して、スクバ(スクールバック)から宿題のプリントを出す。
玲大の部屋のテーブルに勝手に並べて宿題を始める。
いやそうな顔は変えずに、つられたように玲大も宿題をテーブルに広げた。