「お前、今日俺んち寄ってけよ。」

「っ!?ばっ、なに言ってっ…」

玲大によるセカンドキスから、約10分後の今。
ここまで無言できたのに、唐突すぎる玲大の提案に、一瞬にして顔が熱くなるのがわかる。

「これからもっと色々あるっつったじゃん?」

「っ色々って…なんで玲大の家に…っ」

「もちろん、色々するためだよ。」

「なっ、なに、言ってんの!?ばか!」

とか言っているうちに、玲大の家に着いた。
私は知らんぷりして通り過ぎようとする。

「おい。俺んち、ここ。知ってるだろ、小学校から一緒なんだから。」

「っ!べ、別に、逃げようとしてるわけじゃないからね?」

「訊いてねぇよ、そんなこと。」

渋々、私は玲大んちに入っていった。

「お邪魔しまーす…。」

「まだ親も妹も帰ってこないし、誰もいねーよ。」

「でもだからって、お邪魔しますは言わなきゃいけないでしょ。」

「…ふーん…」