【中編】Cherish

「それと兄貴も、俺がひなちゃんにキスしたのは兄貴に気づかせるためだから」


「は?」


悠斗は顔をしかめる


「俺、彼女いるしね」


「ナツ…お前…」


ナツくん…


でもナツくんのおかげで今の私達があるんだし


「ナツくんありがとう」


「どーいたしまして!兄貴は?」


「チッ、さすが俺の弟だな」


「「素直じゃないなあ」」


私とナツくんの声が重なる