「お!!おい、目が覚めたのか!?」
すると、壁の向こう側に、赤茶の短髪に、瞳の男性と目が合った。あたしのいる位置が高いのか、男性を見下ろすような形になる。
すごい、カッコイイ人…。でも、不思議な服装をしてる。
黒い軍服のようなモノを来ていた。
コスプレ??
「あなた……誰…?」
「俺か!?俺は、タスクだ。そんで、お前は……って、えらいべっぴんさんだな!?」
タスクはあたしをまじまじと見つめて、驚いたように声を上げた。
テ、テンション高っ!!あ、でも…笑顔だし、悪い人しゃなさそうかも。
「あたしは、広瀬 朱里」
「ひろせしゅり??随分と長い名前なんだな!」
……?
長い??そうかな、わりと普通な長さだと思うけど。
「ひろせ……なんだっけ??」
「広瀬は苗字だよ、朱里が名前」
「名前が2つあるのか!?」
ええ!!なんでそうなるの!?
タスク、本気で言ってるのかな?それとも冗談!?


