「そうだ、うちの厨房の仲間を紹介しますね。おーい、皆、出てきてください」


コックの声に、厨房からゾロゾロとコックさんが出てくる。



「いやー、いつ紹介してくれるのかって、首を長くして待ってました!」

「えらい可愛い子がいるって、噂してたんですよ!」


「どこから来たんですか!?俺は、アスタークの1番街生まれで…」


いっせいに話しかけられ、圧倒される。


お、男の人がいっぱいいる!!
あたし、どうすればっ……。


困り果てて、ついタスクを見上げる。


「朱里への質問は、俺を通せ」


すぐにそれに気づいてくれたタスクは、あたしを背中に隠した。