「しかし、『クロノス』という時間の管理者が現れ、今やこの世界に流れる時間は、全てクロノスの手の中です」
「時間を管理されると、どう困るの?」
少なくとも、あたしのいた時代は、クロノスが時間を管理してても、平和だった。
「さっき、俺の話した死界の話は、覚えてるか?」
すると、タスクが口を開いた。
「うん、誰も入れない場所だって…」
「死界はおそらく、時間を失った世界です」
Dr.ルジの言葉に、あたしは首を傾げる。
「時間を…失った……?」
「アスタークとコーストニアには、流れる時間はありますが、逆に、死界には流れる時間が無い。だから、入る事も、認識する事も出来ない、という事です」
世界が、アスタークとコーストニアっていう2つの都市しかないのは、そのせい??
「クロノスには、俺達の世界に流れる時間を奪う事だって、出来るって事だ」
「っ!!」
タスクの言葉に、胸がわし掴まれたように痛む。


