「君が広瀬 朱里ですね」
「あ、はい!!」
って、あれ??
あたし、名前言ったっけ??
しかも、フルネームであたしの事呼んだ。
「君の話は、タスクからも聞いてるよ、なんでも、時間を操る力を持ってるとか」
「っ!!」
力の事まで、知ってるんだ。
Dr.ルジは、白衣をなびかせながら、あたしの目の前へと立つ。
「君は、あの時間を管理する超高性能人工知能型端末、『クロノス』と同じ『時間』に関与できる…それが、どういう事か分かりますか?」
クロノスと、同じ時間に関与する力…。
「わ、分かりません……」
Dr.ルジは、あたしを感情の無い無気力な瞳で見下ろす。それが少し怖くて、一歩後ずさった。
「おい、あんま朱里に近づくな。怖がってるだろ」
そう言って、あたしの前にタスクが立ってくれた。
「タスク……」
ありがとう、あたしを守ってくれようとしたんだ。
本当に、優しい人…。


