『こちら、アヤト。タスク、早く脱げ出して、クロノスの位置把握だけのはずでしょ!!』 タスクの耳に付けられたインカムから、誰かの声が聞こえる。 「悪かったよ!!ちょっと、拾い物した!!」 『はぁ??ふざけてないで、急いで!』 「ふざけてないけどな!了解!!」 タスクはそう言って、階段から飛び降りる。 ダンッ 「うっ…」 振動が、頭痛に変わる。 体が、重くなってきた。 「悪い!!朱里、もう少しの辛抱だ!!」 「う…ん……」 あぁ、まずい。 もう、起きてられないかも……。