いつかの君のセカイ

食事をとって、お風呂に入って先生とお喋り。


「美優ちゃん今日少し機嫌いいね〜」


「え、そうなことないよ!?いつもと同じだよ〜!!」


なんで気づかれるの!
そんなにいつもと違うかな〜??


「いつもより笑顔が多いからさ!!」


「そんなに多いかなぁー」


そんな話を22時頃までしていた。


すると先生は、私もそろそろ帰るか!と荷物をまとめ始めた。


「また明日、来るからね!朝ごはんは冷蔵庫に入れてあるから電子レンジで温めて食べてね」


そう言って私の部屋を出て帰っていった。





翌日。


今日は学校に登校する日。


大体週3回通う感じだから、といっても授業よりもメンタルケアの先生と話したりするのが基本。


勉強も点字とかだからそんな長い間は勉強しない。


正直辛い。


みんなと同じ環境でペンをとって勉強したいしみんなの顔を見て話したい。


でもそれが出来ない。


どれだけ長い間それを思っているのだろうか。


またそんなことを考えながら、学校の支度が終わる。


通学路に出て、いつものコンビニの前を通った時優先輩の声がした。


「だから、なんでお前までついてくんだよ」


「おいおいー!!抜け駆けは良くないぞ〜優ちゃぁーん」


声を聞く限り、空先輩が優先輩をからかっているのだろうか。


そんなことを考えていたら


「井口さん、おはよー」


「あ、優先輩??おはようございます」


まさか、先輩は私が来るのを待っていてくれたのかな??


そんなわけないか


「良かった〜会えた。家をいつもより早めに出たかいがあったよ」


「ほらほら!!やっぱり後輩ちゃんに会いに来てんじゃんかー」


え、ホントに私を待っていてくれたんだ。


いい友達をもったなぁーと自分で思ってしまうほどだ。