いつかの君のセカイ

彼女が言った「私ももう一度でいいからそういう景色がみたいです」ってもしかして彼女は昔は目が見えていたってことなのか??



俺はどうしても気になってしまい聞いてみることにした。



「井口さんは、どれくらい前まで目が見えていたの??辛くなかったら教えてくれないかな」



「小学生6年生の夏休みまでは見えていました...」



彼女のその言葉で俺はその後に事故があったというのはすぐにわかった。
もう一回聞いていたから。



しばらくして彼女が落ち着いて



「なんか、お礼するはずだったのにすみません。でも同じような過去を持っている人ですごく話しやすかったです。もしもよければまたあっていただけませんか?」



俺もまた会いたいと思っていた。
この気持ちはなんなのか。
恋愛経験のない俺には全くわからない気持ちだった。



「もちろんいいとも。電話って持ってるかな??」


「一応持っています。ガラケーですけど」



「全然大丈夫だよ。もし話したかったり会いたかったら電話してきてくれればいつでも出るから」



この俺の言葉から俺と彼女の1歩が始まった。