君と秘密のラブレッスン




真嘉と仁科くんが通う私の地元の高校は、駅から歩いて10分くらいのところにある。

歴史ある県立高校らしい少しばかり古びた見た目をしているけれど、休日の今日も活気にあふれていた。

グラウンドからも校舎からも、にぎやかな部活の音が聞こえてくる。

私の学校では土日まで活動している部活はほとんどないから、なんだか新鮮。

「じゃあ私は部活に行くね。つぐみ、今日は実家に帰るんでしょ?」

歩きながら真嘉がそう尋ねてきて、私は苦笑をこぼした。

「そうするつもりだったんだけど、私宿題そっちのけで来ちゃったから、今日は泊まれないんだよね……。残念なんだけど、実家には試合が終わったら顔だけ出して学校に戻るよ」

帰ったらすぐに大量の宿題と予習に手をつけなくちゃ……、と憂鬱な気持ちに襲われながら答える。


真嘉から例の連絡をもらってから、落ち着かなくて全然勉強に集中できなかったんだもん。

今日、仁科くんと会って状況を確認できたら、集中力も戻ってきてくれるといいんだけど。

テストも近いし、このままじゃテストの結果が怖すぎる。


「そっか。つぐみが実家に帰るなら、今日はつぐみの家に泊まろうかと思ってたんだけど。私も部活が終わるの、結構遅くなるから、今日はもう会えないかな……。つぐみ、また帰ってくるときは連絡してね」

「うん、わかった。今度はちゃんと宿題を片づけてから来ます……! 部活、頑張ってね」

ファイティングポーズとともに応援の言葉をおくると、真嘉はにっこり笑って頷いた。

そして、そのままの笑顔で小さく首をかしげる。