君と秘密のラブレッスン


少しだけ首をかしげ、私の隣にいる人物に視線を向けた真嘉。

そんな彼女に、話題にあがったその人はペコリと小さく頭を下げる。

会釈をされた真嘉はきょとんとして、私のほうに視線を戻した。


「つぐみったら、こんなイケメンどこで拾ってきたの?」

不思議そうな声色の真嘉に、私はくわっと目を剝いた。

「拾ってきたんじゃない。勝手についてきたの!」

「どうも、桜木さんの友達の崎本です」

私の憤慨をスルーして勝手に自己紹介を済ませた崎本くんを見上げ、キッと睨む。

だけど彼はそれにも気付いていないかのように、あさってのほうに視線を逸らした。

ていうか崎本くん、私の苗字知ってたんだ、意外。

……って、そうじゃなくて!

そもそも、どうしてここに崎本くんがいるのか、全く意味がわからない。

週末に実家に帰ると言ったら、なぜか彼も当然のように付いてきたのだ。

もしかしたら、帰省の理由は好きな人の偵察だ、なんて私が安易に口を滑らせたからかもしれないけど。

でも、まさかここまでついてくるなんてびっくりだよ!


「へー、友達なんだ。いつもつぐみがお世話になってます。私、岬真嘉っていうんだけど、つぐみとはいとこ同士なの」