君と秘密のラブレッスン


「それともなに?実はひそかに俺のファンで、気をひきたくてそんな反抗的な態度とってんの?」

「いやいや、ちょっと待ってよ。なにその迷惑な誤解。私、好きな人いるし……、そもそも脅すつもりないし、交換条件もいらないんだけど」


さらに的外れなことを言ってくる崎本くんに、私はさすがに口を開いた。

崎本くんの目を真っ向から見つめ返して否定すると、崎本くんはまるで私の言葉が理解できないように怪訝そうな表情を浮かべる。

「好きな人って誰だよ」

表情を崩さずにそう訊ねてきた崎本くんに、私は眉をひそめた。


「なんでそんなこと訊くの? 崎本くんには関係ない」


恋愛偏差値小学生並み、なんてバカにしてくる人には絶対教えないんだから。

きっと崎本くんなら、好きな人ができればすぐに付き合っていちゃいちゃできるのだろうけど、私はまだ気持ちさえ伝えられていない。

そんなの、絶対にバカにされると思うし。