君と秘密のラブレッスン


「……誰にも言うなよ」

「え、と。崎本くんに彼女がいるってことを?」


でも、なんかそれ、ひどくないかな。

崎本くんはまわりには彼女がいることを隠して、いろんな女の子の誘いに乗っているわけでしょ?

彼女がいるのに他の女の子に手を出すなんてただでさえ最低なのに、そんなの、崎本くんに憧れている女子に対しても誠意が欠けているんじゃないのかな。

まぁ、来るもの拒まずの崎本くんに、今更誠意なんて求めても仕方ないのかもしれないけど。


私の質問に崎本くんはしばらく黙っていたけれど、やがてはあ、と大きな溜息を零した。


「そういうことじゃなくて。……俺が女の写真を持ってたことを、だよ」


なんだか言いづらそうにそう言った崎本くん。

別に私、もともと言いふらそうなんて思ってないし、さすがに言っていいこととそうじゃないことの区別くらいちゃんとつく。

さっきの崎本くんの慌てようから、知られたくないことだってことは充分伝わってきたんだから。