だけど、見えちゃったものは仕方ない。
言っちゃったものも仕方ない。
そもそも、見ようと思って見たわけじゃないし!
名前を見るときに中を見たら、手帳に挟まっていたものも必然的に目に入ってしまっただけ。
それが笑顔の可愛い、優しげな雰囲気の女の子が写っている写真だったことには、じつは内心、驚いたんだけど。
「可愛い彼女ってなんのことだよ」
「え、あの写真の子、彼女じゃないの?」
驚くほど冷静にたずねてきた崎本くんに、驚くほど何も考えずに聞き返してしまった私。
……あー、もう、バカ。
今の、決定打だよ。
「お前……、さっきは見てないって言ったよな」
「ごめんなさい」
もうさすがに隠せないから、観念して素直に謝った。


