もっと言葉を選んでくれたいいのに、くらいの意味なんだけど。
なんていうか、そっけない彼氏に不満を言う彼女みたいになってしまった。
こちらを見てくるのは、再びの崎本くんのニヤニヤと面白がるような顔。
その顔がなんだかとてもむかついて。
「もう、笑わないでよ!私にかまう暇があったら、その可愛い彼女といちゃついていたらいいじゃんっ!」
思わずそう叫んでしまった。
そしてすぐに、ハッとする。
私、見なかったふりをしたんだった!
……さっき拾った、崎本くんの生徒手帳にはさまっていたもの。
崎本くんはすごい勢いで生徒手帳を奪っていったから、きっとそれは見てはいけないものだったんだと思って、気付いたら見てないふりをしてしまっていた。
私にしては上手く誤魔化せたと思ったのに、こんなにあっさり、しかも自分からばらしちゃうなんて。
……どんだけ間抜けなの、私。


