だって、意外すぎる。
崎本くんって天の邪鬼だと思っていたけど、素直なところもあるんだ。
……なんて。
崎本くんの株がほんの少しでも上がったのは、次の彼の言葉を聞くまでだった。
「つーか、そんな清純ぶったこと言ってるけどさ。
お前だって見た目悪くないんだし、普通にモテるだろ? 実は経験値自体は俺とそんなに変わらないんじゃねーの?」
そう言いながら崎本くんは今まで外に向けていた視線を外し、くるりと身体を反転させた。
柵に背中をつけて体重を預けたから、カシャン、と高い音がする。
私は、言われた意味がすぐには理解できなかった。
崎本くんと経験値自体は変わらない、って……。
「えっ!?」
それって。
もしかして、私も崎本くんみたいに、軽い恋愛も楽しめるタイプだと思われてる!?


