悲しみに浸っていたら突然、トン、と肩を叩かれ、上から声をかけられて、びっくりして顔を上げる。
と同時に、顔を上げるのに勢いをつけすぎて、そのまましりもちをついてしまった。
「……ダサ」
「ひどい!急に声かけられてびっくりしたの!」
しりもちをついてしまったことが恥ずかしくて、慌てて立ち上がる。
声をかけてきたのは、なんと崎本くんだった。
笑いをこらえるような表情で、私の目の前に立っている。
この時間の屋上で誰かに会ったことなんてなかったのに、どうしているんだろう。
「座りこんでるから、具合でも悪いのかと思って声かけたんだけど。悪かったな、余計なお世話だったみたいで」
相変わらず笑いそうになるのをこらえながら話すから、崎本くんのセリフもなんだか素直に受け止められない。
私のしりもち、そんなに笑えるくらい滑稽だったの?
「……心配してくれてありがとう。でも大丈夫だから。ていうかどうして崎本くんがいるの?」
「別に、なんとなく。屋上は結構好きだからたまに来るし。今日も暇だったから来てみただけ」


