君と秘密のラブレッスン


「……今頃、仁科くんも部活してるんだよね」

中学の頃はキャッチャーで、キャプテンだった仁科くん。

高校の野球部ではまだ補欠みたいだけど、ポジションはそのままだと、この前会った時は言っていた。


「マネージャー、かぁ」

仁科くんといい感じ、らしい野球部のマネージャー。

どんな子なんだろう。

仁科くんは優しくてカッコいいから、中学のころから結構モテていたけれど、今まで彼女ができたような話は聞いたことがなかった。


……私なんか足もとにも及ばないくらいのめちゃくちゃ可愛くて性格もいい子だったらどうしよう。

まだ告白もできていないのに、諦めなくちゃいけないのかな。


「うー……」


考えただけで泣きたくなって、私は思わずしゃがみこんでしまった。

まだ失恋するって決まったわけじゃないのに、こんなに悲しくなるなんて。

私、思っていた以上に仁科くんのことが好きなのかも────。


「おい、大丈夫か?」

「ひゃっ!?」