君と秘密のラブレッスン


***


「よっし、おわった!帰る!」

「おつかれ」


今日最後の授業が終わり、私は勢いよく席を立った。

事情を察した新菜が苦笑しながら声をかけてくれて、頷く。


早く部屋に帰って真嘉に電話しなきゃ。


「咲ちゃんも、また明日ね!」

「うん、ばいばーい」


新菜も咲ちゃんも、これから部活。

普段ならふたりのほうが先に席を立つけど、今日は私が一番先に教室を出た。

寮に行くために一度校舎を出なくちゃいけないから、早足に歩いていると、ポケットの中でスマホが震えた。


最後の授業は自習だったから、授業が終わる寸前、フライング気味に『今から電話かけていい!?』と真嘉にLINEを送っておいたから、多分その返事だろう。

そう思ってスマホを確認したんだけど……、真嘉からの返事を見て、私は懸命に動かしていた足を止めた。


『これから部活だから。終わったらかけるよ』