君と秘密のラブレッスン


サンキュ、と軽く頷いた佐川くんがテーブルにトレイを置いたのに続いて、崎本くんもそれに倣った。

4人用の席に私と新菜が向かい合わせで座っていたから、崎本くんが新菜の隣に、そして佐川くんが私の隣の席に座る。


「失礼か?むしろ真っ当なツッコミだろ」

佐川くんに対して不満気にそう言った崎本くん。


「え、初対面の人に対する言葉にしては遠慮がないと思いますけど」

思わずそう言ってしまった私に、彼は「だって本当のことだろ」と反省する様子もなく言い放つと、さっさとご飯を食べ始めてしまった。


「……佐川くん、崎本くんっていつもこうなの?」

思わず眉をひそめて聞くと、佐川くんは苦笑を零した。

同じクラスでも席が離れているから、佐川くんともちゃんと話す機会はあまりない。

改めて近くで見ると、本当に整った顔してるなぁ、なんて見惚れてしまいそうになる。