君と秘密のラブレッスン


新菜の呟くような驚嘆の声が聞こえ、ようやく目の前にいる男子のうちひとりが、新菜と咲ちゃんが朝騒いでいた、隣のクラスの崎本飛鳥くんであることに気が付く。

そして彼の隣にいるのは、私と新菜と同じクラスの佐川佑介(さがわ ゆうすけ)くんだ。


──少し癖のある柔らかそうな茶髪の崎本くんは、全体的に色素が薄くて、どちらかというと甘い顔立ち。

はっきりとした二重の瞳が印象的で、その色は黒と言うより茶色に近い。

ひとつひとつ綺麗な顔のパーツが、小さい顔にバランス良く配置されていて。

本当にアイドルグループの中にまざっていても違和感がなさそうな綺麗な顔をしている。


対して、短めの黒髪、黒縁メガネの佐川くんも、私のクラスでは多分一番のイケメンくんだ。

崎本くんより涼やかな印象を受ける顔立ちは、いかにも日本人的で、和服が似合いそう。

スッと通った鼻筋に、少し切れ長の奥二重の黒い瞳、薄めの唇。

校内イチのモテ男と並んでも遜色なく見えることがすごい。


……そういえば、朝も崎本くんが佐川くんに用事だった、って咲ちゃんが言ってたし。

もしかしてふたりは仲良しなのかな。


「オイ飛鳥、いきなり失礼だろ。……ゴメン、相席させてもらってもいい?席なくてさ」


困った顔でそう言ったのは、佐川くんのほう。

そんな佐川くんに、新菜は「もちろん!」と嬉しそうに頷いて、トレイを自分の方に寄せる。