君と秘密のラブレッスン



「そういえばつぐみって、ソフト部だったんだっけ。今のつぐみを見てると、あんまり運動部って感じしないから意外だけど」

ざっくりと仁科くんとの関係を説明すると、言葉通り意外そうな声色で新菜がそう言った。


「あんまり上達はしなかったけどね。でも、身体動かすのは今でも好きだよ!」

「へー。……ていうか、遅刻魔なのによく運動部に所属できたよね」

「えっ、遅刻はしてないよ!?ギリギリなだけ!!」


新菜の遅刻魔発言にびっくりして、思わず大きな声が出てしまった。

だって、遅れたのと遅れていないのでは、たとえ辿り着いた時間が30秒と違わなくても大きな差があると思う。

今だって、たしかに毎朝遅刻しそうにはなっているけど、あくまで遅刻しそう、だ。遅刻はしてない。


「……ギリギリなだけ、って。そんな威張ることか?それ」

「!?」

ふいに、頭上から呆れたような低い声が聞こえた。

向かいの新菜が、驚きに目を瞠っているのが分かる。

一拍遅れて声のした方に視線を向けると、ものすごく整った顔をした男子がふたり、立っていた。


「崎本、くん……!」