君と秘密のラブレッスン


えええー!?

でも、うーん、言われてみれば文字のやりとりしかしていないかも。

実際会ったら話は弾むけど、わざわざ通話しようとはならないし。


「私、そんなに独り言多いかな」

「多いね。……で、その仁科くんがどうかしたの?」


私の疑問をあっさり肯定した新菜。

そして、脱線しそうになった話題を素早く軌道修正してくる。

脱線したのは偶然で、別に話を逸らそうとしたわけじゃないけど。

あまりの素早い対応に、新菜相手じゃ絶対隠し事なんかできないなぁ、と思った。


「仁科くんと同じ学校の子から、仁科くんに彼女候補的な存在があらわれたよ、ってLINEが来たんだ。それで、このままほっといていいの?って訊かれて……」

「ああ。それで『ほっといていいわけない』ね」


私の説明に納得したらしい新菜は、ようやく皿の上のパンに手を伸ばした。

はあ、と息を吐いて、私もそれに倣う。


「……ねぇ」

クロワッサンをふたつに割りながら新菜が声をかけてきて、私はスープをスプーンで口に運びながら、視線を新菜に向ける。