君と秘密のラブレッスン






「ねえ、結局朝のは何だったの?ほっといていいわけない、とかなんとか叫んでたけど」


お昼休み。

いつもどおり学食に向かいながら、隣を歩く新菜がそう訊ねてきた。

寮生活なので、手作りのお弁当を持参する人はほとんどいない。

校舎を出て食堂まで食べに行くか、購買でお弁当を買うかの大体2択に絞られるこの学校の昼食だけど、私と新菜はほとんど毎日食堂まで足を運んでいる。

たまに他のメンバーと屋上に出てお昼をとったりするから、そういうときはパンを買ったりするけど。


「……え。私、声に出てた?」

食堂に入ると、毎日のことながらすごい混雑だ。

周りの賑やかさにかき消されてしまわないように声を張って答えると、新菜は呆れた顔をした。


……なんだか今日は、いつにも増して新菜に呆れられている気がする。


「教室中に聞こえる声で、はっきり叫んでましたけど」

「え、ホントに?やだ、私それ相当恥ずかしい人じゃん!」


パンやおかずの皿をトレイに乗せながら驚くと、隣で新菜がさらに呆れたように息を吐いた。