紅の印

しばらく進み城に到着すると、街でうけたのと変わらないほどの
歓迎をうけた


こんな私でも歓迎してくれてるのかな


馬車を降りるとたくさんの人達の中から見るからに偉そうな人が出てきた



「私はこの城の執事長をしております、フィルと申します。よくおいでくださいました、アイゼリオ姫様。城中の者は皆、貴女様のご到着を歓迎致します!」


フィルと名乗った初老の男性は恭しく一礼した


その瞬間に城門の上にいた人達が一斉に楽器を奏で、一層賑やかになった




す、凄い!!


‥…‥…って感心してる場合じゃないでしょ、イリル


私も挨拶しなくちゃ!
高ぶる気持ちを静めて……よし!