紅の印

私は一国の王女なの、一応‥…


城の中では、使用人以下の身分なんだけどね


まぁ、それは仕方ないかとなんだけどね


少し話がそれちゃったね


話を戻そう


えっと‥…そうそう、
私が馬車に揺られている理由だったよね



あの日、私は国王である父様に呼び出され、謁見室に向かった


はぁ、憂鬱…………


「停戦協定のことは知っているな?」


「……はい。」


「それなら話が早い。お前がジウネ皇国へ嫁ぐんだ。」


「…………」


やっぱり私か………