紅の印

メリアは慌ただしく言葉を並べると、フィル様に言われたことを思い出してクローゼットの方へ駆けていった



メリアは私のことを買い被り過ぎじゃないかしら


私はそんなに誉められる人間じゃないのに……


でももっと前向きにならなくちゃね。新しい国で一からやり直すんだから。




”メリア。貴女だけはずっと私のそばにいてね。他には何も望まないから。”



慌ただしく支度をするメリアの背中に誰にも聞こえないような声で呟いた






今日はもう寝よう


今までの事を忘れ、これからの事も何も考えずにー


でも、ちょっとだけなら‥…


幸せな夢を見るぐらい許されるかな‥…