紅の印

「そうね。お噂より素敵な方だったわ。」


そういえばメリアはミーハーだったわ


「いいですね~イリル様が羨ましいです。あの人の妻になれるなんて!」


ほんとうに‥…私にはもったいないお方


「そう。……メリア、この後の予定は?」


「予定?今日はもうなにもありませんよ、イリル様。皇帝陛下もゆっくりなさるようにと仰っていましたから。」


「そうだったわね。良かった~」


もう人前に行かなくていいーそれだけで気が楽だった



「ねぇ、メリア。私、上手く姫を演じられたかな?」



気掛かりなのはこれだけ


これからもずっと演じ続けなきゃいけないのは辛いけど、こうするより他に方法はないのだから仕方ない