陽だまりのなかの僕ら



私、今何て・・・

「ご、ごめんなさい・・・いま・・・」

「あやまんないで。」

さっき私が言った言葉と、全く同じ言葉をかえす壮。

「俺は、詩麻のそういうはっきりした所もすき。見られて嬉しい。」

トクン、と小さく音を立てる心臓。

「・・・返事は、聞かない方がいいかな。」

そう小さく呟いて、玄関のドアをふわりと開ける壮。

さっきまでの冷たい風とは違う、柔らかくて優しい風が吹いていた。

「今日は勉強できる雰囲気じゃないから。もうちょっと暗いし、家まで送っていくよ。」

「・・・ううん、大丈夫。そんなに遠くないし。」

壮は「そっか」と小さく頷いて、私を庭の先まで送り出した。
すぐにさっと身を引くところが、壮の優しいところだ。


私はしばらく壮の家の前に佇んだままだったが、やがて家に向かって走り出した。