久瀬くんは〇〇恐怖症

そう考えてうろうろしていると、

それに気づいた久瀬君が声をかける。

「座らないのか?」

そう言って久瀬君が指差したのは

左隣の席。

あ、隣に座ってもいいんだ。

ちょっとほっとしながら久瀬君の隣に腰掛けて

早速起動し始める。

…やっぱり思ったけど

最近久瀬君のガードが甘い。

っていうか私に慣れてきたのかな。

友達ってすごいなあ…

うんうん頷いていると

久瀬君が不思議そうな顔で私を見る。

「…??
頑張ろうな」

「うんっ」

私はそう答えて先生にもらった資料を開き、

早速しおり作りに取り掛かった。