「明日から早速って、結構ハードだね」

「まあ、けどどうせ暇だから」

「そっか。まあ私もなんだけどね」

そう言って微笑む下梶。

…何かよくわからないが変な気分だ。

「…ね、ねえ久瀬君」

「ん?」

「えっと、あの…」

…?

「どうした?」

「あの、言いたくなかったら言わなくてもいいんだけど、
どうしてしおり作り選んだの?」

ああ、そんなことか。

「他のだったら女子と話さなきゃなんなかったからな」

今思い出しても震える。

隣にいた女子が話してた内容…

「絶対かなり話し込んじゃうよね〜」

そうなったら確実にぶっ倒れてたからな…

「そ、そっか…」

そう言って前を向く下梶。